制作方法

ガンプラ成形色仕上げ(リアルタッチマーカー)

リアルタッチマーカーはこんな方におすすめ

今回は無塗装派必見!成形色、リアルタッチマーカー仕上げをご紹介します。

私、家庭環境の変化に伴い今まで同様のハイカロリーなガンプラ制作をすることが難しくなりました。
この記事を読んでくださっている方の中には私の様に「エアブラシで塗装したり改造したり手間をかけた作品を作ることができない、ただストレートに組むのは物足りない。」という方は少なくないのではないでしょうか?
そんな方には是非最後までお読み頂きたい内容となっております。

昨今のコロナショックによるステイホーム期間中にガンプラを作る方が多くいたようで。
(一時期量販店にはガンプラ及び模型ツール・マテリアルが品薄状態が続きました。)
最近プラモデルを作った人で「もう少しクオリティを上げたい、ただ時間はそこまでかけられない。」「工具や塗料、エアブラシなどの設備投資はハードルが高いなぁ」という方にもオススメの制作方法となります。

この記事を読めばリアルタッチマーカーを使って省エネだけど個性が出せるガンプラ制作方法が理解できます。
ではさっそく始めましょう!

必要なもの

・ガンプラ
・Mr.スーパークリア半光沢
・リアルタッチマーカー(好みの色)
・ティッシュ
・メラミンスポンジ
・Mr.スーパークリア艶消し

以上となります。順を追って解説いたします。

・ガンプラ …“比較的新しいキット”がこの制作方法と相性が良いです。
今回は合わせ目消しは行わないので、最新キットの細かなパーツ分割が仕上がりに直結する訳です。今回使用するキットはHGCEブラストインパルスガンダムの素組み。プレミアムバンダイの商品ですね。

 

・Mr.スーパークリア半光沢 …リアルタッチマーカーによる塗装の下準備となります。匂いが苦手な方はプレミアムトップコート半光沢でも良いです
 

・リアルタッチマーカー …今回の主役。リアルタッチマーカーは色の薄いインクと思っていただければわかりやすいかと。色の薄さを利用して色調変化に効果的なインク。

・ティッシュ、メラミンスポンジ …リアルタッチマーカーの濃淡をつける際に使用します。どんな商品でも結構です。

・Mr.スーパークリア艶消し …最終的に艶消し仕上げとなります。半光沢同様、プレミアムトップコートでも可能。
 

作業方法

1、ゲート跡・パーティングラインをヤスリで整える
ゲート跡は慎重にカットしてください。所謂二度切りを行いましょう。
綺麗にカットしたゲート跡ならやすりの番手は#800でオッケーです。
パーティングラインは場所によっては段差が大きい場合がありますので、場合によっては#600→#800で綺麗にしましょう。

最後にヤスリをかけた部分を含む周辺をメラミンスポンジで擦りましょう。

before(太腿に目立つパーティングライン、これは消した方が見栄えが良い)
after(写真は#600〜#800〜メラミンスポンジで仕上げております)

2、Mr.スーパークリア半光沢を吹き付ける
対象物から2〜30cm離れた場所から吹き付けます。吹き付ける量は、“パーツ表面が濡れる程度”でお願いします。
関節などの稼働がある箇所は一度吹き付け、乾いた後に動かして再度吹き付けます。

3、リアルタッチマーカーによる色調変更
モールドやエッジに大雑把に塗りつけていきます。
マーカーのインクが濡れている間に先を丸めたティッシュでパーツ全体に広げつつ、面の中央付近を吹き上げるようにしてみましょう。
ティッシュの先を丸めているので、奥まった箇所にはリアルタッチマーカーが残るという算段です。
面の中央をメラミンスポンジでインクを拭き取っていきます。縦方向を意識することでストレーキング(雨垂れ)に似た効果が得られます。

〜塗装レシピ〜
白・グレーのパーツにはリアルタッチグレー2
緑のパーツにはリアルタッチグリーン1
青のパーツにはリアルタッチブルー1
赤・黄のパーツにはリアルタッチブラウン1

※「色が付きすぎたな」と思う箇所はメラミンスポンジの角を使って調子を付けましょう。メラミンスポンジを使う場合、往復して擦ると言うより一方向にポンポンするイメージです。

4、Mr.スーパークリア艶消しを吹き付ける
半光沢の時と同じやり方です。

 

終わりに

ここで完成したHGCE1/144ブラストインパルスガンダムを御覧ください。

グラデーション塗装を施した様な重厚感が出て、成形色特有のプラの透け感は無くなりましたがいかがでしょうか?リアルタッチマーカーのインクがプラモデルの成形色に薄くフィルターをかけるようなイメージです。

 

プロモデラーの野本憲一氏の著書『NOMOKEN3』にリアルタッチマーカーを使ったメガサイズガンダムの超絶作例が掲載されています。是非参考にしてみてください。

 

今回は、「これぞリビングモデリングの真髄!」とも言うべき、リアルタッチマーカーを用いた制作方法をご紹介しました。
最後までお読み頂き有り難うございました!